POST
身体の寸法-1
こんにちは。
今回は、身体の寸法について考えます。
私の身長は163㎝、約5尺4寸で今では平均以下ですが、少し前なら平均的日本人男子の身長です。
人の暮らしは、総て寸法に囲まれており、誰にでも心地良い寸法と云うものがあるものです。
例えば、テーブルの高さは70㎝で椅子の高さは40㎝と云うのが普通です。
テーブルの高さが2㎝高くなっただけで、人は違和感を感じます。
因みに中国のテーブルは日本人には異様に高く、心地悪い経験をされた方は多いのではないでしょうか。
そして、このメートル法の社会の中で我々の生活空間は約90㎝の倍数で構成されています。
西や東の掟の違いはあるものの、我々日本人にはこの空間が居心地良いようなのです。
居合を稽古する者にとっても、寸法は大きな意味を持っています。
刀と云う道具は自分を中心にして、如何云う寸法で動くのでしょうか?
間合いと一言に云いますが、如何云う距離(寸法)なのでしょうか?
昔から、身体の寸法については概ね以下の様な決まりがあったようです。
- 1寸:人差し指を内側にギュっと曲げた第一関節と第二関節の外側の距離。私の場合はピッタリ1寸。
- 1束:親指以外の指をくっ付けて延ばした人差し指と小指の外側の距離。3寸弱と云いますが、私の場合は2寸5分。
- 1伏:指一本の幅。1寸弱と云いますが、私の場合は2㎝。
- 5寸:親指と人差し指をあまり力を入れないで延ばした距離。私の場合はピッタリ5寸。
- 1尺:肘の関節を曲げた肘の長さ。私の場合は、肘の関節の外側から小指の付け根の関節までがちょうど1尺。
- 1尋:両手を目一杯広げた距離。私の場合は1.6m。
- 私の・・・
- 肩幅 :約40㎝
- 腕の長さ:約55㎝(肩の付け根から親指の又迄)
- 一歩 :約42㎝(両足の親指間の距離)
- 二歩足 :約85㎝(両足の親指間の距離・江戸間の半間弱)
皆さんも、是非ご自分の寸法を測ってみてください。
次回は、居合の想定上の距離感について考えてみたいと思います。
2014/2/16 国際連盟ブログ より再掲
World MJER Iaido Federation
© 正統正流無雙直傳英信流居合道国際連盟