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74年前の著書

March 16, 2018

こんにちは。
今回からしばらくは、河野先生が昭和１４年４月３０日に非売品として出版されました「無雙直傳英信流居合道」をご紹介してまいりたいと思います。

実に７４年前に出版されましたこの本は、正に現代居合道の原点と云っても過言ではないでしょう。
現在この本は、国会図書館で閲覧（と云っても画面上ですが）出来、全ページをコピーする事も可能です。

ブログの記事をお読みになって全部を読んでみたいとなりましたら、是非国会図書館へ行かれる事をお勧めします。
全３１８ページ、中身の濃い読み応えのある内容です。

ご紹介してまいります文章は、著書の通りを心懸けますが、漢字は旧字が多く、現代の漢字表記になる場合もあるかと思いますが、ご容赦願います。

まず中表紙です。

中山博道先生校閲

１７ページ
附　　記

一、本書中、各業の解説は、豫て筆者が備忘として記し置きし稿を、昭和八年陽春恩師稲岐山先生の御校閲を賜ひしものにつき、之を茲に明かにし、故先生の御生前の懇篤なる御指導に対し衷心より感謝し、併せて多大の御指示を辱ふしたる、当流第十九代宗家福井春政先生、居合道八重垣会々長志賀矩先生、並に剣友堀寅次氏の御懇情に対し、深甚の謝意を表す。
一、　斯道唯一の範士中山博道先生の無雙神傳流は、其の一部分に於て本書の解説、仕様と多少の相違する点あるも、之が詳述は先生の御高教を得て他日の機会に譲る事とす。

今回のご紹介はここまでとしますが、次回からまず「第七節　居合の質疑解説」１３８ページから始めたいと思います。昭和３年（８５年前！）に稲岐山先生と河野先生の間で交わされた書簡が載せられております。実に興味深い内容ではあります。ご期待下さい。　　

2013/07/30 国際連盟ブログより再掲