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当流の業の掟について その一
こんにちは。
久しぶりに河野百錬先生の文章をご紹介してまいりたいと思います。
昭和44年(1969年)8月に書かれたもので、今回は 十二 迄をご紹介します。
当流の業の掟について
無双直伝英信流修養者の必ず守らねばならぬ二十五ヶ条(思い出の侭に雑然と記す)
一、 体勢は常の歩行と仝様に、上体を真直ぐに~足を踏出した時も退いた時も~前にも後ろにもかゝらぬ事。
二、 顎を退き~奥歯をかるく咬み合せておる事。
- ◎顔面に少しも力をいれぬ事。
- ◎顔面に少しも力をいれぬ事。
三、 正面一文字の抜き付けは、肩の水平線よりあまり下がらぬ事。(肩と水平線を原則とする)
四、 打下した時(打下す時も)体を前後、上下左右、にユスラヌ事。
五、 抜付けは必ず鞘の中から切付ける事は最も肝要で~剣先を抜き出してから斬付ける事は居合の最も不可とする所也。
六、 納刀の終りが早過ぎてはならぬ~早過ぎては残心乏し。
- 十分なる気魄を以って、極めて静かに残りをユックリと納める様に留意肝要也。
- 十分なる気魄を以って、極めて静かに残りをユックリと納める様に留意肝要也。
七、 正座の血振いの時は、剣先を高くせぬ様~剣先を床面に垂れ下げた状態にする事。
八、 立膝などの横への血振いの時は、剣先に力をこめて、剣先から右に移行する様にし~拳から右に移す様にせぬ事。
- (右拳は打下した高サで脚から五寸の処に)
- (右拳は打下した高サで脚から五寸の処に)
九、 すべて斬下した時剣先は鍔元よりも十分下げること。(床上八寸位迄)
十、 抜刀の剣先が鞘を放れる時、必要以上に鞘を左にカヤサヌ事。刀刃の運動方向に迄カヤスのが可。
- ◎血振いから納刀の終り迄は残心故~納刀の時、柄を上から押えてはならぬ。鐺が柄頭よりも下って居る事。
- ◎血振いから納刀の終り迄は残心故~納刀の時、柄を上から押えてはならぬ。鐺が柄頭よりも下って居る事。
十一、 抜刀も、納刀も、極めて自然である事~即ち鞘音をたてぬ事~鞘口(鯉口)の刃部とその左右に少しも刃キズをつけぬのが自然の運剣である。
十二、 座作、進退、運剣の際、いかなる時も丹田に気力が充実して心が安定して居る事が、居合の最も肝要とする所である~
- いつも帯刀した帯がピンと張って居る事。
- いつも帯刀した帯がピンと張って居る事。
以下、次回をお楽しみに。
2014/6/5 国際連盟ブログ より再掲
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